入院1日目

12/26

前日から両親が来てくれ、3人で病院へ向かう。

天気は薄曇り。


11時入院手続き。

モロモロ説明を受ける。

病室は5階。


ナースステーションで担当看護師さんとご挨拶。

(でも、その日以来1度もお会いしなかった)

患者識別バーコードを左腕につけ、身長体重測定。

コートとか、マフラーとか全部してるけど😅


6人部屋の1番手前が私のベッド。廊下側かぁ〜。

私を入れて5名の部屋。

みなさんカーテンを全部閉めていらっしゃる。


明日の手術は14時ですと。

両親、とっととマンションへ帰る😑


レンタルパジャマに着替えると一気に病人になった。

レンタルパジャマは、1日353円で着替え放題。

フェイスタオルとバスタオル、体を拭くためのおしぼりも使い放題。


12時すぎ、初の病院食。

大好物の餃子🥟

足りないー。

完食。


13時半頃、4階手術室の麻酔科医師の説明を聞きに行く。


手術室の前の受付に告げて、廊下の延長みたいな待合室で待つ。

小部屋に呼ばれる。

女性の麻酔科医師。

どんな段取りで麻酔をかけるかを丁寧に説明してくれた。


私の口が小さいのと顎が小さいせいであまり口が開かない。


「口開けてみて。これが限界ですか?」


あい、限界でふ…


人工呼吸器の管が入るかな、と懸念する。

首の可動もあまりよろしくない。


術後、麻酔が覚めるまで手術室にいて、覚めたら病室に帰るそうだ。


15時半、手術室の担当看護師さんが明日の手術室に入ってから出るまでの説明に来る。


夕方、白い弾性ストッキングをはく。

手術中長時間同じ姿勢だとエコノミー症候群のような状態になるのを予防する為ですと。

弾性ストッキングで擦れないように弁慶の骨に沿って両側と膝下にちょっと厚みのある白い保護テープも貼る。

明日まて履きっぱなし。

前日から履くなんてぇ〜。きつい〜。


夜、友達がお見舞いに来てくれた。

ちょうど晩ご飯が配膳されたのでデイルームへ。

足りないー。

完食。


ペンギンのぬいぐるみと、JR SkI SKIの岡田くんチラシを持ってきてくれた(笑)

私もまだ何もしていない状態なので元気だし、

面会時間終了まで喋り倒して帰って行った。

わざわざどうもありがとう。

嬉しかった☺️


その日の24時で禁食。

昼も夜もご飯少なかったし、明日は1日何も食べられないし、今のうち!と消灯時間過ぎてもチョコを食べまくった。


割と眠りに神経質なのよー。

寝れるかなーと心配しつつも結構寝れた😴

手術前検査+MRI

12/2

13時。

手術前検査。


・尿検査

・血液検査

・胸部レントゲン

・心電図


尿検査…マズイ、出ないかも。

スミマセン、最後でもいいですか?


「ご自分のタイミングのいい時でいいですよ〜」


かたじけない。


血液検査。

順番待ちの番号がたくさんモニターに出ているけど、どんどん呼ばれていく。

あっという間に自分の番に。


血液検査や献血で貧血になった事があるので、健康診断の時はいつもベッドでの採血。

今回もお願いしようかと思ったけど、平気だった。

結構な量採ったのに。


レントゲン、心電図も滞りなく。

最後に、採尿…無事出来ました😅


その後、MRIへ。

検査着に着替え、アクセサリーも全部外す。

化粧はしていかなかった。

スッピン+マスク。楽ち〜ん♪


検査室はちょっと涼しい。


心電図のセンサーを付け、イヤホンをし、頭から顔にかけてカゴ?みたいなヘルメットの枠組み?みたいなものを被せて固定。

何かあったら呼んでと、ナースコールのようなボタンが渡される。


「動いたらやり直しなので動かないで下さいね。」

「唾も飲まないように。咳も我慢して下さい。」


めっちゃプレッシャーかけるじゃん😣


トンネルの中に入る。

ガーガー、ビービー、ゴーゴー、ブーン。

よく工事現場の音みたいな感じと聞いていたけど、まぁそんな感じ。


最初は3分、次も3分くらい。

次が10分くらい?

何回かそんな感じで撮影。

最初はへっちゃらだったんだけど、

動いちゃいけない事が辛くなってきて、冷や汗が。

そしてなんだか喉もイガイガ。ヤバイ、咳が出そう。

バリウムを飲んだ時に、ゲップを我慢する感覚。

ちょっと小出しにゲップする、そんな感じで小さく咳払い。

バレたかな。

撮り直すなら直してくれ。


なんとか終了。

30分近くかかったかなー?

そんなにかからないか。

そして、また耳鼻咽喉科の外来へ。


撮った画像を見ながらT先生の診察。

目ん玉が白く浮き出ていて気持ち悪い。

腫瘍は2つ。

他の場所にはないらしい。


手術方法の説明を聞く。

・全身麻酔

・耳たぶに沿って首元へS字に切開

傷は、7〜8センチ

意外と大きいな。

耳と首のシワであまり目立たないよ、と。

嫌だと言っても仕方なし。

・創部に溜まった血液や唾液を排出させる為、ドレーンを入れる。

・手術予定時間は3〜5時間


耳下腺は顔面神経が5本通っていて、それを避けながら腫瘍を取る。


「この神経を探す作業が、医師側からすると面倒なのよ〜。

しかも、ソペンさんの腫瘍は通常よりも顔の前側にあるのよね」


メンドウって〜❗️

先生、言い方😆


T先生の言葉は文字にするとアレだけど、なんだか私にとっては信用できると思えるのです。

裏表のない、ストレートな表現が。


「私が執刀します。

月に1〜2例ある手術なので特別珍しい手術ではありません。

心配しなくて大丈夫。」


という心強い言葉もいただきました。


神経の上に乗っかってる状態の腫瘍ならば、すぐ終わるけど、神経にからまってる場合があり、そうなると取るのが難しい。

出来るだけ取り切る為に、神経を傷つける、または切る場合がある。


後遺症

・顔面神経麻痺。

神経を傷つけていない場合、数ヶ月で戻る。

最悪のケースで神経を切ったら麻痺が残る。

・耳下部に汗をかきやすくなる。

・唾液が傷口から漏れる。

・耳たぶの感覚がなくなる。数ヶ月かけて回復する場合もある。


後遺症が出たらその対応はその時考えていきましょうと。


今思うと、ちょっと怯む内容だけど、当時の私はあまり怖いとかたじろぐとかいう感情が湧いていなかった。

なんとかなるでしょ、みたいな。

もしかしたら、人ごとのようで現実を受け止めていなかったのかも⁉️

だから、こんな事も聞いていた。


どうせ切るならついでにリフトアップしてもらえません?😁


「ワハハ!したいよね〜。でも、出来ないのよ〜」


ですよね…😅

ジョークです。ちーん。


その日は、診察後に看護師さんから別室で入院の説明があった。

事前に用意するものや、入院中の予定など。


12/26日11時入院、27日手術、年内退院を目指すことになった。


両親になんて言おう。

手術には、家族の付き添いが必要なのだ。


その夜、実家に電話。母が出る。

割と反応が薄い。

一通り経緯を報告し、手術日に来て欲しいと伝えて電話を切る。

しばらくして、父から折り返し電話。

明らかに狼狽していた。

やっぱり驚いたよね。ごめんなさい😞

父と母、2人で25日から来ると。


ありがとう。お世話かけます😭

レンタル布団屋探さなきゃ。


腫瘍のある左耳。


腫瘍の無い右耳

穿刺吸引細胞診の結果

11/6

朝イチ9時〜。検査結果を聞きに行く。


朝から元気なT先生。


「腫瘍の病理の結果は、グレー判定でした。」


⁉️

グレーって❓

良性じゃない❓


「1が良性で5が悪性だとすると、3ね。」


多少顔つきの良くない細胞が混じっていると言う。

(医療用語で、悪性の細胞の事を顔つきが悪いと表現するらしい。)

病理結果の用紙には、より精密な検査を勧める。と書いてあった。


えええー❗️

良性と言い切れないのぉ😱


「でも、ガンという判定はついてないです。」


先生、簡潔な表現で分かりやすいです。


腫瘍は良性だとしても、ナントカって言う(忘れた)反応が起こると悪性に変わる。

より精密な検査とは、腫瘍のカケラを切り取って行われる。

この腫瘍の治療方法は手術しかないので、もう一度検査するより取ってしまった方がよいでしょう。と。

ごもっとも。


いつまでも腫瘍(しかもグレー💦)を抱えているのは気になるので、とっとと取ってしまいたいと伝える。


「じゃ、取っちゃいましょう。」


MRIが12/2予定なのでそれ以降。

最低5日〜1週間の入院が必要で、抜糸は、術後1週間以降。

急いで取らなければいけないわけでもないので

都合の良い時でいいと。


え、最低5日も入院?

本格的じゃないですか。

ピッと切って、ブチュッと絞り出す、みたいに取れないのか😔


ちょうど年末年始の休みにぶつけたい。

が、年末年始は病院も休みだ。


年内の最終手術日は12/27。

年明け1発目だと1/7。


「12/27、空きありますよ」


では、27日でお願いします。


「でも病院は28日から休みになるので、通常よりもスタッフが手薄になります。」


😱

手薄⁉️

先生、正直におっしゃる。


「あ、でも大丈夫、診療は休みでも入院患者さんはいるし、救急はやってるから誰かしら医師はいるのでそこはあまり心配しなくても大丈夫よ」


でも手薄なんでしょ〜😭


どんな手術になるかの大まかな説明を聞く。


耳たぶの前から淵に沿って下から裏に上がり首元までS時に切開する。

傷の大きさ的には7〜8cmくらい。

顔面には大きな5本の神経が通っているため、傷つけないようこの神経を探すのに1時間位かかるのだそう。

なので、手術時間は3〜5時間の予定らしい。

結構かかるのね。


T先生のスパッスパッとした説明であまり深刻な感じがせず、実感が湧かないまま手術する事を決めた。


「次回MRIの時、ついでに術前検査やっちゃいましょう。

予約入れておくので、MRIの前に受けちゃって。

その日に手術の詳しい説明するので、どなたか同席されますか?」


いえ、私だけで伺います。


その後遅れて出勤し、この事をいつ誰に話そうか考えていた。